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イベントレポート

町田ゆかりのオリパラアスリートが語る 目指せ!東京2020マラソン「町田のいだてん大応援!」

 町田市走友会連盟(松田瑞江代表)は3月9日、町田市ゆかりのオリンピック・パラリンピックアスリートたちをゲストに、東京五輪のマラソンの機運を盛り上げるまちだ○ごと大作戦のイベント「町田のいだてん大応援!」を町田市庁舎で開きました。イベントには、ソウル五輪マラソン代表の新宅雅也さん、リオパラリンピック自転車競技銀メダリストの鹿沼由理恵選手、陸上女子10000m元日本記録保持者の片岡純子さん、リオ五輪陸上女子10000m代表の関根花観選手の母・美咲さんが登場し、マラソンへの思いやトレーニングの舞台裏を80人の参加者の前で語りました。

「ランニングトーク」の様子
「ランニングトーク」の様子

 町田市走友会連盟は、2つの市民陸上愛好家クラブと町田市陸上競技協会が連携して立ち上げた団体です。2020年の東京五輪マラソン代表を決める「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)への出場権を獲得した町田市立金井中学出身の大迫傑選手と関根花観選手のように、町田市内で世界に羽ばたくなどの夢をもって競技に取り組んでいる選手やチーム、マラソン等大会の企画運営に携わっている方々を応援することで、マラソンの普及啓発をしようという「町田マラソン(いだてん)応援プロジェクト」に取り組んでいます。今回のイベントはプロジェクトの一環で、ゲストがマラソンへの思いを語る「ランニングトーク」と、ゲストと一緒に市庁舎外周をゆっくり走る「ファンラン」の二部構成で行われました。

ソウル五輪マラソン代表の新宅雅也さん

 新宅さんはモスクワ五輪の3000m障害、ロサンゼルス五輪の10000m、ソウル五輪のマラソンと3大会連続で異なる競技の日本代表となり、現在は野津田陸上競技場でキッズ陸上競技教室などを開催しています。新宅さんは大迫選手と関根選手が出場するMGC(9月15日開催予定)に臨む際の心構えについての問いに対し、自身が出場したソウル五輪の選考レース「福岡国際マラソン(1985年)」を振り返り、「中山竹通選手が飛び出して、一番は無理だけど二番なら追えると、周りを見ながら走れる会心のレースができた。ここで決めるという強い気持ちとかなりの練習を積んだ自信を持っていた」と語りました。

リオパラリンピック自転車競技銀メダリストの鹿沼由理恵選手
リオパラリンピック自転車競技銀メダリストの鹿沼由理恵選手

 鹿沼選手は、距離スキーでバンクーバーパラリンピックに出場し、リオパラリンピックの自転車ロードタイムトライアル視覚障害クラスでは銀メダルを獲得しましたが、その後2018年3月に両腕神経まひのため手術による左前腕部の切断を余儀なくされました。しかし、東京パラリンピックではマラソンでの出場を目指しています。鹿沼選手は「スキーは冬しかできないので夏は走っていました。走ることが好きなのでストレス解消になるし、体を動かすということで根底は共通していると思っています」と楽しんで走っていることを話しました。

 さらに「朝練習をしていると、ラジオ体操をしているお年寄りから声をかけられたり、子供たちから腕を触らせて、と言われたりします。自分がやりたいことができる、ということは自分の権利だと思います。私の走る姿で、やりたいことをする権利を誰もが持っているということを子供たちにも分かってもらえると思うので、走り続けたい。声を掛けられると選手も頑張れるし、応援する人も主役になれると思うので、パラリンピックも盛り上げてほしい」と呼びかけました。

陸上女子10000m元日本記録保持者の片岡純子さん
陸上女子10000m元日本記録保持者の片岡純子さん

 片岡さんは現役時代、3000m、10000m、ハーフマラソンの日本記録を次々と更新し、「超快速女」と呼ばれ、現役引退後はリスタートランニングクラブを設立し、子供から大人、初心者から、スポーツ競技としてランニングに取り組んでいるアスリートまで幅広くカリキュラムを作成し、体力・走力の向上をサポートしています。

 記録を次々と更新していた片岡さんはアトランタ五輪の選考会直前に故障した経験を「本当に苦しかった。アトランタで有森裕子さんが金メダルを取った姿を見るのもつらく、今でも思い出すと泣きそうになる。でも自分を受け入れるしかないと思ってリハビリをして、再び10000mを走れるようになり、フルマラソンも2時間28分台とタイムは良くなかったが完走することができた。その経験があって、きついことがあっても受け入れられるようになった」とランニングへの思いを語りました。さらに「市民ランナーは、年齢や体力など自分の現状を受け入れながら走る。走るだけでなく、けがをしないように体づくりをすることが大事」と話しました。

リオ五輪陸上女子10000m代表の関根花観選手の母・美咲さん
リオ五輪陸上女子10000m代表の関根花観選手の母・美咲さん

 関根選手は、マラソン日本記録保持者の大迫選手の金井中学校の後輩でもあり、リオ五輪出場後、名古屋ウィメンズマラソン(2018年)に出場し、初マラソン日本女子歴代4位の好記録で総合3位入賞を果たしています。関根さんの母、美咲さんは、金井中から2人のアスリートがMGCの出場権を獲得したことについて、「普通の公立中学ですが、丘の上にあったので通学でかなり鍛えられたのではないでしょうか」と笑顔で語り、「娘は陸上を始めたころからマラソンを走りたいと言っていました。リオの10000mに出場して、『世界の中でトラック競技で戦うのは厳しい』と言っていて、『メダルを取れる土俵に上がるにはマラソンしかない』と決意したようです」と明かしました。また、「10000mの時よりも応援が良く聞こえると言っていて、特に20kmを超えてから応援がすごく力になるというので、ぜひ沿道で応援してほしい」と呼びかけました。

片岡さんによるストレッチ講習
片岡さんによるストレッチ講習

 トークショー終了後、片岡さんによるストレッチ講習が行われ、ランニングに必要な動的ストレッチが実演されました。その後にファンランがあり、桜美林大学陸上競技部の学生の先導で、ゲストと一緒に市役所庁舎の外周を走りました。親子で参加した男性は「町田で、子供と一緒に参加できるようなイベントがあれば、ぜひ参加したい」と話していました。

「ファンラン」の様子
ファンランの様子
ファンランの様子
親子でファンランを楽しむ参加者

 町田市走友会連盟の松田代表は「町田ゆかりの大学や企業の陸上部や、MGCに出場する2選手の活躍を市民みんなで盛り上げたいと思い、企画しました。ゲストのみなさんの話を聴いて、機運が盛り上がれば」と話し、イベントを企画した事務局の鈴木諭さんは「ゆかりのアスリートの活躍が市民の方々に充分紹介できていない面があったのでもっと知っていただき、MGC、オリンピック、パラリンピックに向けて応援の輪を広げていきたい」と話していました。

(左)町田市走友会連盟 松田瑞江代表、(右)事務局の鈴木諭さん
(左)町田市走友会連盟 松田瑞江代表、(右)事務局の鈴木諭さん

▶︎関連作戦ページ 町田マラソン(いだてん)応援プロジェクト

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