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作戦レポート

柔らかな光が街を照らす 「竹あかりの街“あいはら”」

 相原にぎわい創生プロジェクト(土田恭義代表)は3月30日、JR相原駅西口広場で「竹あかりの街“あいはら”」の点灯式を行いました。設置された竹灯籠や竹のオブジェがライトアップされ、柔らかな光が駅前を照らしました。

 相原にぎわい創生プロジェクトは、相原地域の自然を活かした『観光地づくり』によって、地域住民と相原を訪れる人々とのふれあいの機会を創出し、「商業の活性化」、「周辺のインフラ整備」、「雇用機会の拡大」などの“にぎわい創生”を目的に、2016年1月に地域住民によって設立された団体で、同プロジェクトが取り組む「竹あかりの街“あいはら”」は、市民・地域団体・企業などが自ら「やってみたい夢」を、賛同してくれる仲間を募り、地域とのつながりをつくりながら実現する「まちだ○ごと大作戦」の作戦の一つとして実施されています。

設置された竹灯籠
設置された竹灯籠

 この取り組みのきっかけは、2016年に「さがまちコンソーシアム(相模原・町田大学地域コンソーシアム)」が実施した学生が地域住民の協力を得て地域のことを学び、そこから地域の魅力を活かした取り組みの企画から提案・実施までを体験する学生参加型のコンテスト「相原エリア魅力づくりコンテスト」です。参加5大学6チームの中から、相原地域に多く自生する竹をテーマにしたイベントの企画が最優秀賞になりました。2017年11月には、その企画をもとにしたイベント「あいはら“ワクワク”竹学校」が地域住民と学生達との協働で実施されました。「竹あかりの街“あいはら”」はコンテスト最優秀賞の企画のコンセンプトを引き継ぐもので、地域の大学の学生と相原にぎわい創生プロジェクトをはじめとする地域の方々が協力して、竹のオブジェの制作など準備を進めてきました。

相原にぎわい創生プロジェクトの土田恭義代表
相原にぎわい創生プロジェクトの土田恭義代表

 相原にぎわい創生プロジェクトの土田恭義代表は「特に力を入れたのは大学連携。相原駅を利用する法政大学、東京家政学院大学、東京造形大学の3つの大学と相原地域に近い多摩美術大学の方々の協力でイベントを実施することができた。1回目ということで心配したが、取り組みの輪が広がり地域の方々や相原小学校の5年生の協力も得て、地域みんなで盛り上げることができた。来年、再来年と竹のオブジェを設置する範囲を広げていって最終的には各家庭で竹あかりを灯すような街にしていきたい」と語りました。

竹灯籠を制作した相原小学校の5年生
竹のオブジェを制作した相原小学校の5年生の一人

 「相原エリア魅力づくりコンテスト」の時から関わっているさがまちコンソーシアム(相模原・町田大学地域コンソーシアム)の石﨑さんは「このイベントが来年、再来年と続き、さらに多くの学生が相原に来てイベントに参加し、どんどん盛り上がっていくといい。今回、学生が進んで地域のイベントに取り組み、それが自分の身になった、と言ってくれたのが嬉しかった」と話しました。

さがまちコンソーシアムの石﨑さん
さがまちコンソーシアムの石﨑さん
椿のオブジェ
椿のオブジェ

 椿のオブジェを制作した特別養護老人ホーム椿の坂本文生さんは「竹で椿を表現するのは難しく、特に中央のおしべの部分の表現は苦労した。制作しているうちに、こうしよう、ああしようと、新しいアイディアも浮かび、来年はもっといいものができそう」とすでに来年の作品の構想を練っていました。

特別養護老人ホーム椿の坂本文生さん
特別養護老人ホーム椿の坂本文生さん

 東京家政学院大学の学生、志田夏葉さんと原口小夏さんは「竹に穴を開けるのが滑って難しく、コツを掴むまで時間がかかった。竹の加工を指導しながら相原地域のことを話してくれた地域の方や、制作中に話しかけてきた子供達とのふれ合いを通して、地域交流はこういうことなんだなと実感した」と話しました。

東京家政学院大学の志田夏葉さん(左)と原口小夏さん(右)
東京家政学院大学の志田夏葉さん(左)と原口小夏さん(右)

 「あいはら“ワクワク”竹学校」から引き続き参加している法政大学 多摩ボランティアセンターの学生、橋本空さん、鈴木琴音さん、宮下なつさん、吉井妙英さんは「地域の方が行うイベントに、地域の方から、竹のイベントをやるから学生も一緒にやろうと声かけてもらえたのが嬉しかった。今後も積極的に関わっていきたい」と話しました。

法政大学 多摩ボランティアセンターの(左から)橋本空さん、鈴木琴音さん、宮下なつさん、吉井妙英さん
法政大学 多摩ボランティアセンターの(左から)橋本空さん、鈴木琴音さん、宮下なつさん、吉井妙英さん

 孔雀のオブジェを制作したメンバーの一人、多摩美術大学の細川京佳さんは「デザインを決めるのに時間がかかった。抽象的なものにするなどいろいろな案が出たが、最終的に大きく動物を描くことにした。細かい穴をたくさん開けようとすると、竹が裂けてしまい、繊細な表現をするのが大変だった」と話しました。また、地域交流についても「mintaka(相原駅近くにある、東京造形大学と多摩美術大学の学生が運営する委託雑貨店)のメンバーなので、もともと地域の方との交流はあって声をかけてもらった。オブジェを制作したのが2月でとても寒かったですが、地域の方と焚き火で焼き芋をしたりして、さらに地域の方との交流が深まった」と笑顔で話しました。

多摩美術大学の細川京佳さんと孔雀のオブジェ
多摩美術大学の細川京佳さんと孔雀のオブジェ

 竹のオブジェのライトアップはゴールデンウイーク終了まで行われます。取り組みは地域住民に好評で、当初の点灯時間を延長し、午前零時まで相原駅前を柔らかな光で照らし駅前を行き交う人の目を楽しませています。
 相原地域の方や学生たちの努力の成果をぜひご覧ください!

※2019/05/09追記 好評のため、竹あかりの点灯が6月初旬まで延長されました。

▶︎関連作戦: 竹あかりの街“あいはら”

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