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作戦レポート

鶴川団地活性化プロジェクト 団地名店街へ行こう! 全国初、電動カートで買い物支援がスタート

 鶴川団地に住む高齢者の買い物を電動カートで支援する「鶴川団地活性化プロジェクト 団地名店街へ行こう!」が11月1日にスタートしました。10月28日には運営する「社会福祉法人悠々会」(陶山慎治理事長)など関係者が参加したオープニングセレモニーが鶴川団地センター名店街で開かれました。電動カートを使った自家用有償旅客運送による買い物支援サービスは全国で初めてということです。

社会福祉法人悠々会の陶山慎治理事長
社会福祉法人悠々会の陶山慎治理事長

 鶴川団地は1960年代後半、小高い丘の上に建設された大規模団地で、居住者の高齢化が進んでおり、坂の多い道を歩いて買い物に出るのが困難だという声が上がっていました。悠々会は約3年前から、町田市や社会福祉協議会などと高齢者が乗降しやすい電動カートの導入を検討。市内の事業所「株式会社モビリティワークス」の協力を得て、電動カートの手配、ナンバー取得や自家用有償旅客運送の手続きを行いました。

 電動カートは4人乗りで軽乗用車よりひと回り小さく、国土交通省が進めている電動で時速20km未満で公道を走ることが可能な4人乗り以上のパブリックモビリティ「グリーンスローモビリティ」に該当。2019年11月末時点でグリーンスローモビリティは実証実験も含め全国52例となっています。利用は、鶴川団地の居住者で、介護保険で「要支援」の認定を受けるなど外出が難しい住民が対象。送迎は無料だが、地域住民らでつくる「鶴川団地地域支えあい連絡会」への事前登録が必要(登録料年間500円)。

町田市の髙橋豊副市長
町田市の髙橋豊副市長

 オープニングセレモニーには、陶山理事長のほか、町田市の髙橋豊副市長や町田商工会議所の深澤勝会頭らが出席。髙橋副市長は「人口減少や少子高齢化による街の活力低下が懸念される鶴川団地で、環境への負荷が少なく、地域が抱える移動問題の解決と脱炭素型モビリティの導入を同時に進めるグリーンスローモビリティが導入されるのは非常に明るい話題。鶴川団地と似たような課題を抱えた大規模団地にも波及し、住みよい町田につながれば」と祝辞を述べました。

町田商工会議所の深澤勝会頭
町田商工会議所の深澤勝会頭

 まちだ○ごと大作戦実行委員会の会長も務める深澤会頭は「今回の電動カートは今年2月に○ごと大作戦として決定したもので、運行開始までには手続き等で相当の困難があったと思いますが、○ごと大作戦の取り組みから全国初が生まれたことを喜ばしく思っています」と話しました。 鶴川地区町内会・自治会連合会の大川原久会長は「高齢者や障がい者、子どもの安心、安全を守るのは町内会の仕事。今回の取り組みで地区の高齢者や障がい者に少しでも外に出かけてもらい、『鶴川に住んでよかった』と思ってもらえるようになれば」とあいさつしました。

鶴川地区町内会・自治会連合会の大川原久会長
鶴川地区町内会・自治会連合会の大川原久会長

 団地を管理するUR都市機構の山田秀之ストック事業推進部長は「昭和30年代からたくさんの団地を造ってきましたが、高齢化が課題となっています。URとしても地域医療・福祉拠点化に取り組んでおり、ハードだけでなくソフト面でも地域のみなさんと一緒にやっていきたいと思います」と話しました。鶴川団地センター名店街の佐藤郁夫会長は「名店街は昨年50周年を迎えました。電動カートの導入が住みよい団地につながり、次の50年に向かっていければ」と語りました。

UR都市機構の山田秀之ストック事業推進部長
UR都市機構の山田秀之ストック事業推進部長
鶴川団地センター名店街の佐藤郁夫会長
鶴川団地センター名店街の佐藤郁夫会長

 続いて、電動カート運営窓口を担当する鶴川団地地域支えあい連絡会のメンバーがテープカットを行い、富岡秀行会長が「利用者が使いやすい運営をして、地域のみなさんと盛り上げていきたい」と決意を述べました。その後、電動カートの試乗会が開かれ、電動カートを体験した鶴川団地地域支えあい連絡会の大野かよ子さんは「もっと揺れるかと思ったけど快適でした。せっかくの電動カートなのでたくさんの方に利用してほしいですね」と感想を延べました。

セレモニーの様子
テープカットの様子
鶴川団地地域支えあい連絡会の大野かよ子さん
鶴川団地地域支えあい連絡会の大野かよ子さん

 電動カートの認可などに尽力したモビリティワークスの西さんは「鶴川団地を盛り上げるのに住民の足が必要だということになり、電動カートの導入と自家用有償旅客運送の認可を得ました。続けることが一番大事だと思いますので、今後運転手のボランティアを増やして研修を実施し、多くの人に安全に利用してもらえるようにしたい」と話します。悠々会の陶山理事長は「団地の高齢化が進み、外出のニーズが増えているのですが、介護保険サービスを受けられる『要介護』の方たちとは違い、『要支援』の方たちは外出支援のサービスを受けることができなかった。電動カートを運用することで引きこもりがちだったお年寄りに買い物に出てもらい、名店街で会話を楽しみながら買い物をしてもらえれば地域の活性化にもつながる。まずは運転手のボランティアを養成して支える側を増やして、安心して電動カートを利用してもらえるようにするなど一つ一つ進めていきたいですね」と語りました。

モビリティワークスの西さん
モビリティワークスの西さん

 利用者の登録や運転者の講習など、約1ヶ月の準備期間を経て、12月3日から本格的に事業が始まりました。陶山理事長は「地域の方々に利用してもらい、高齢者も団地も元気にしたい」と抱負を語りました。

 事前登録・予約申し込みは町田市鶴川第2高齢者支援センター(042・737・7292)まで。

関連作戦ページ

▶︎鶴川団地活性化プロジェクト「団地名店街へ行こう!」

写真:「鶴川団地活性化プロジェクト 団地名店街へ行こう! オープニングセレモニー」の様子

電動カートの試乗会の様子
電動カートの試乗会の様子
電動カートの試乗会の様子
電動カートの試乗会の様子
買い物の支援に使用する電動カート
買い物の支援に使用する電動カート

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