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イベントレポート

「まちカフェ!」で玉川大学が陸前高田の「味力」をPR 「43万人のまちだ」も開催

※記事中に登場する生徒、学生の学年は2019年12月時点のものです。

 「第13回市民協働フェスティバルまちカフェ!」が2019年12月1日、町田市役所で開かれ、玉川大学などの団体が「まちだ○ごと大作戦」の取り組みを実施しました。
 「まちカフェ!」とは町田市内で活動するNPO法人や市民活動団体、地域活動団体などが一堂に集うイベントで、13回目となる今回は80以上の団体が出展、約9000人が来場しました。
 ○ごと大作戦の一つ、玉川大学文学部・リベラルアーツ学部の太田美帆准教授のゼミは、法政大学多摩ボランティアセンターと連携して被災地支援をテーマにしたブースを出展しました。同ゼミは、2011年の東日本大震災をきっかけに、大きな被害を受けた岩手県陸前高田市で年に1度、地元住民宅で民泊しながら合宿を行っています。交流は、大学の学園祭でのポスター展示や物産展での発表、陸前高田の食材を使用した学食メニューの提供(2020年1月に実施した期間限定学食メニューの記事はこちら)などの成果につながっています。

 「まちカフェ!」参加のきっかけは、2018年に行われた地域活性をテーマに活動をしている町田市内の学生団体の活動報告会「ガクマチEXPO」で、まちカフェ!に出展した経験がある法政大学多摩ボランティアセンターのメンバーと知り合ったことでした。
 「陸前高田×町田 ~味力(みりょく)プロジェクト~」と題したブースでは、「りんごジュース」や「おやき」「がんづき」「味噌」などの陸前高田の自然を活かした特産品を販売。ゼミで継続してきた陸前高田でのボランティア活動・交流についてまとめたポスターを展示、冊子も配布しました
「味力プロジェクト」代表の佐野由美香さん(4年)は「陸前高田の被災地という側面だけでなく、美味しい「味力」を学外にも広めるいいきっかけになると思いました」と話しました。太田准教授は「災害発生直後の復旧期だけでなく、いまも続いている課題は多い。継続的に関わりをもっていくことが大事」と語ります
ブースには、陸前高田でリンゴジュースなどの加工をし、ゼミ生の民泊も受け入れている「らら・ぱれっと」の岡本啓子さんも駆けつけ、「玉川大学の学園祭でジュースを買ってくれたお客さんがまた来ていただいてうれしい。学生さんにいろいろ教わることもあり、心強いですね」と笑顔で話しました。岡本さん宅に民泊した成吉彩さん(2年)は「大学に入るまで陸前高田のことは知らなかったので、この機会に多くの人に知ってもらいたい」と話します。佐野さんは「先輩たちから引き継いで8年間活動を続けてきて、地元からも続けてほしいという声もあるので、後輩たちには活動を広げていってもらいたい」といいます。

岡本啓子さん
岡本啓子さん
太田准教授
太田准教授
「味力プロジェクト」代表の佐野由美香さん(写真左)
佐野由美香さん(左)と向後博基さん(右)

 隣のブースの法政大学多摩ボランティアセンターは熊本地震で大きな被害を受けた熊本県益城町の仮設住宅で子供支援の活動に取り組んでおり、名産のかぶせ茶を持ち帰って相原スイーツとコラボした商品を開発してブースで販売しました。橋本空さん(3年)は「玉川大学の学生と一緒にやることで被災地の支援活動がより伝わったと思います」といい、玉川大学の向後博基さん(4年)も「復興という同じテーマを持っている者同士うまく連携をとっていきたい」と期待を語りました。

法政大学多摩ボランティアセンターのブースの皆さん
法政大学多摩ボランティアセンターの皆さん

 市庁舎1階・イベントスタジオに設けられた「まちだ○ごと大作戦特設ブース」では、町田を代表する人気イラストレーターの中垣ゆたかさん本田亮さんがコラボした企画「43万人のまちだ」が開かれました。2019年9月に町田パリオで開かれた「43万人の個展」のまちカフェ!版で、2人の作品展示と大きなキャンバスに来場者が人型に切り取った紙に描いた絵を張っていく参加型の企画です。参加した鈴木音哉くんと二子石暁文くん(いずれも小学校2年)は「すごく楽しかった」と笑顔を見せました。中垣さんは「市役所の広いスペースで、参加者も伸び伸びと描いてくれるのがいいですね」と話しました。

「43万人の個展」のまちカフェ!版に参加した小学生
「43万人の個展」のまちカフェ!版に参加した小学生
中垣ゆたかさん
中垣ゆたかさん

 「まちだ○ごと大作戦」の取り組みのPR活動を行う「まちだマルごと盛り上げ隊」は、○ごと大作戦のこれまでの活動報告を展示しました。メンバーの一人、石井秀樹さんは「これだけたくさんの作戦が行われているということを多くの市民に知ってもらいたい。作戦を企画した人同士がここで知り合う姿もあり、それがつながって新たな作戦ができるといいですね」と期待しています。
ほかに、市立室内プール指定管理者の株式会社協栄が、家庭で余っている賞味期限切れ前の食品などを集めてフードバンクに届け、子ども食堂などに活用してもらう「フードドライブ」の取り組みを実施。NPO法人アクティブSITA「ビスケットの会」はタブレットを使ったプログラミング体験会を開催。弥生ケ丘自治会は2019年5月に初めて開催された「へそまつり」を写真で報告。町田国際交流センターは世界の民族衣装を着る体験会を行いました。

「フードドライブ」のブース
「フードドライブ」のブース
「プログラミング体験会」の様子
「プログラミング体験会」の様子
弥生ケ丘自治会の皆さん
弥生ケ丘自治会の皆さん
世界の民族衣装を着る体験会の様子
世界の民族衣装を着る体験会の様子

 2020年も「まちカフェ!」は予定されていましたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、市庁舎を使用した大規模なイベント形式での開催を見送り、オンラインを含めた開催方法をまちカフェ!実行委員会で検討中です。(2020年6月23日時点)
 世代交代した玉川大学太田ゼミの学生達は、沢山の人に陸前高田の復興状況と、同地の味力を伝えたいと、「まちカフェ!」の詳細が決まるのを心待ちにしています。

YouTube動画:市民協働フェスティバル「まちカフェ!」
「まちカフェ!」の様子
会場の様子
会場の様子
会場の様子
「43万人の個展」のまちカフェ!版
「43万人の個展」のまちカフェ!版

▶関連作戦ページ:陸前高田×町田 ~味力(みりょく)プロジェクト~
▷関連ページ:市民協働フェスティバル「まちカフェ!」/町田市ホームページ

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