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作戦レポート

総合体育館で米一俵を目指して田植え 「バケツ稲1000杯チャレンジ」

 6月23日から28日まで、町田市総合体育館の休止中の噴水・水路に並べたバケツに田植えが行われ、「バケツ稲1000杯チャレンジ」がスタートしました。この取り組みは総合体育館でレストランを運営している「特定非営利活動法人 町田フレンズサポート」が行っており、昨年に引き続き2回目となります。昨年の田植えは約200名が集まり1日で行いましたが、今年は新型コロナウイルスの影響により、参加者が「密」になるのを避け、6日間に分けて行いました。

町田市総合体育館の休止中の噴水・水路に並べられたバケツ
町田市総合体育館の休止中の噴水・水路に並べられた田植え用のバケツ

 植える苗は、昨年同様、収穫後のお楽しみのために、コシヒカリと酒米「五百万石」の二種類を用意。今年は田植えを6日間に分けて行うために、通常であれば籾(もみ)まきは一度に行うところを10日間ずらして二度行い、田植えをするときに同じ条件になるように苗の成長を調整したそうです。

籾(もみ)まきをずらして行った苗
籾(もみ)まきをずらして行った苗

 田植えに参加した地域の小学生は、稲の説明を受けたあと苗をそれぞれ受け取り、手を泥だらけにしながら田植えを行いました。

バケツに苗を植える様子
バケツに苗を植える様子

 「バケツ稲1000杯チャレンジ」は総合体育館の休止中の噴水・水路の美観向上と、総合体育館のレストランで働く障がい者の新たな就業機会の創出や地域住民との交流を目的として始められました。チャレンジ1年目の昨年は、試行錯誤で苦労もありましたが、秋には18kgのコシヒカリと30kgの酒米の計48kgの収穫となりました。

 収穫されたコシヒカリはおにぎりや米粉パンとして参加者が試食し、酒米からバケツ稲100%の日本酒も作られました。日本酒作りで出た酒粕を使ったクッキーも作られ、今年の参加者にお土産として配られました。その他、土や残った茎、稲ワラなども全て無駄にならないよう再利用して、チャレンジ2年目を迎えました。

バケツ稲100%の日本酒とその酒粕のクッキー
バケツ稲100%の日本酒とその酒粕のクッキー

 町田フレンズサポート 事務局長の坂野修―さんは「お酒が好きで、自分の力でおいしいお米とオリジナルのお酒を作ろうと、山梨で稲作をやっています。そのノウハウを活かし、勤め先の総合体育館の止まっている水路で稲作をすれば景観的にも良いし、町田フレンズサポートで働く障がいを持ったスタッフの新たな仕事が生まれ、地域と交流もでき、一石で何鳥にもなるのではと、昨年チャレンジをスタートしました。」ときっかけを話しました。「バケツや土の手配、準備ができたバケツを水路に並べることなど、田んぼではない大変さがありましたが、一番大変だったのは水やりの仕事です。スタッフが、毎日300リットルの水を稲のバケツに注ぎ足す作業を行いました。この作業は大変でしたが、ご近所の方に『頑張って』とか『よくやってるね』とか声をかけていただき、スタッフが働きがいや、自分達の仕事が役にたっているという実感を持てたのが、とても良かったです。」と話しています。また、「〇ごと大作戦の取り組みの一つとして行うことで、たくさんの人にこの取り組みを知ってもらいたいと思っています。」とも話していました。

町田フレンズサポート 事務局長の坂野修―さん
町田フレンズサポート 事務局長の坂野修―さん

 昨年収穫されたお米で米粉パンを作った、総合体育館の近くにある手作りパンのお店「ウエストヴィラージュ」の西村修さんは、「体育館でお米を作ると聞いた時は、本当に作れるのかとびっくりしました。普段は米粉のパンは作っていないので、どういう生地になるのか作ってみないとわからず試行錯誤しました。米粉パンを食べた人が美味しかったと話していたので、(昨年はお店に置いてなかったが)今年はちょっともらってお店に置いてみようかなと。」笑顔で話しました。

手作りパンのお店「ウエストヴィラージュ」の西村修さん
手作りパンのお店「ウエストヴィラージュ」の西村修さん

 この取り組みのきっかけは、総合体育館の指定管理者で代表企業のコナミスポーツ株式会社の小玉一博さんが、休止中の噴水・水路を土で埋めて花壇にしたいと坂野さんに相談したところ、土で埋めると撤去が大変なのでと、バケツで稲を栽培してはどうかと提案されたことでした。
 小玉さんは「この取り組みは、田植えの経験ができ、その稲が成長し収穫ができるところまで続くことから、継続して体育館に来ていただくきっかけになったと思います。また、実った稲を見た地域の方からもお声をいただき、話題性もあり体育館でいろいろやっているなと、興味を持っていただけたと思います。」と話していました。

総合体育館の指定管理者で代表企業のコナミスポーツ株式会社の小玉一博さん
コナミスポーツ株式会社 小玉一博さん

 稲の成長にあわせて7月は「藻とり&雑草抜き体験」「シリカゲルまき」、8月は水やり最大のイベント、恩田川の栄養豊富な水をバケツに入れる「恩田川バケツリレー大会」を1日に(雨天の場合は8日に延期)、中旬頃にはスズメ除けのかかしを立て、キラキラテープを張る「かかし&キラキラテープ張り」が予定されています。稲刈り後にもおにぎりや米粉パンの試食やできた日本酒の試飲会などが予定されており、今後も「バケツ稲」から目が離せません。

▶関連作戦ページ:総合体育館で米作り ~バケツ稲1000杯チャレンジ~
▷関連ページ:バケツ稲1000杯チャレンジFacebook/NPO法人 町田フレンズサポート

■関連写真

バケツの泥を掻きまわす参加者の小学生
バケツの泥を掻きまわす参加者の小学生
総合体育館の近くにある手作りパンのお店「ウエストヴィラージュ」
総合体育館の近くにある手作りパンのお店「ウエストヴィラージュ」
手作りパンのお店「ウエストヴィラージュ」の店内
手作りパンのお店「ウエストヴィラージュ」の店内
バケツに植えられた苗
バケツに植えられた苗

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