文字サイズ:
作戦レポート

木曽南自治会「水かけ祭り」 あいにくの雨で中止も 次回への思い語る

 市民・地域団体・企業などが自ら「やってみたい夢」を、賛同してくれる仲間を募り、地域とのつながりをつくりながら実現する「まちだ○ごと大作戦」の一つの作戦として、木曽地区の道路を一部封鎖して、消防団のポンプ車が放水し、参加者が水鉄砲などで水をかけ合う「水かけ祭り」が9月2日に開かれる予定でしたが、あいにくの雨のため中止となりました。今回は、イベント実現に尽力された木曽南自治会や青少年健全育成地区委員会など地元のみなさんに思いを語ってもらいました。

「水かけ祭り」は、タイの旧正月「ソンクラーン」に行われる世界的に有名なお祭りをイメージして、子どもから大人まで楽しみながら住民同士の交流を図るとともに、消防団の活動をPRし団員の獲得も目指そうと企画されました。

木曽南自治会会長の一戸さん
木曽南自治会会長 一戸さん

 木曽南自治会では、住民同士の交流を深める機会として5年前から夏休みに集会所開放を始め、子どももお年寄りも集い、世代を越えたコミュニケーションが生まれたそうです。木曽南自治会会長の一戸さんは「その時に集会所にきていた子供たちと話していて、仕事でタイを訪れた際に知った祭りのように、町内で水かけをしたらもっと楽しいだろうと思った」ときっかけを語りました。

消防団第3部長の溝上さん
町田市消防団第3部長 溝上さん

 その後、一戸さんは地区の新年会で、地元の町田市消防団第4分団第3部の役員から消防団のなり手が不足していることを聞きます。「水かけ祭りで放水してもらえば、消防団を子供たちにアピールできる」と一戸さんは思い、「消防団と自治会が協力すれば、災害時はもちろん防犯にもつながる。楽しみながら実現できる」と確信したといいます。消防団第3部長の溝上さんは「団員不足なので、消防団がどういう活動をしているか若い方たちに興味を持っていただける。団としてどういうことができるかしっかり考えました」と話します自治会庶務の土屋さんは「子供たちに消防団の人たちの仕事を見せられると楽しみにしていた」と話します。

自治会庶務の土屋さん
木曽南自治会 土屋さん

 企画を進めているとき、○ごと大作戦のことを知った一戸さんは「いつも使っている道路で水かけをする。普段ならぜったいできないインパクトのあることが、○ごと大作戦だからできると思った」と振り返ります。了解を取るために、会場となる木曽南自治会の沿道住民を回ったところ、「みなさん笑顔で承諾していただけました。『うるさくなるかも知れません』と話すと『たまにだし、にぎやかになるのでいいですよ』と言われました」と一戸さんも笑顔を見せます。

木曽南自治会 佐藤さん
木曽南自治会 佐藤さん
木曽南自治会 志賀さん
木曽南自治会 志賀さん

 自治会としての問題意識もありました。一戸さんは「ここの自治会には盆踊りもなく、神輿もないので、地域で世代を越えて一体感がつくれるイベントを実施したかった。」と話します。会計の佐藤さんは「自治会は予算的に厳しく、決まったイベントしかやっていなかった。会長が集会所開放などの新しいイベントを企画してくれるのでありがたい」といい、施設管理委員の志賀さんは「53年前に木曽南自治会ができたときの第1世代から引き継いで、2009年から世代交代を進めてきた。こうしたイベントを交流の場にできると思う」と期待します。

町田市青少年健全育成忠生第六地区委員 関谷さん
町田市青少年健全育成忠生第六地区委員 関谷さん
町田市青少年健全育成忠生第六地区委員 中西さん
町田市青少年健全育成忠生第六地区委員 中西さん

 こうして準備された「水かけ祭り」ですが、当日は朝から雨が降り続くあいにくの天気で、やむなく中止となりました。町田市青少年健全育成忠生第六地区委員の関谷さんは「脚が不自由な子が濡れてもいい車いすを学校から借りて準備していたくらいすごく楽しみにしていたので本当に残念」といい、同地区委員の中西さんは「制限なしで水かけできるような遊びは滅多にできないので、みんな楽しみにしていた」と語ります。一戸さんは「本当に残念でがっくりしましたが、中止を連絡しているときに『神様が先に水遊びしちゃったのね』と言われ、少し癒やされました」と無念を語りました。

木曽南自治会副会長 小野さん
木曽南自治会副会長 小野さん
木曽上宿町内会会長 石川さん
木曽上宿町内会会長 石川さん

 地区の集会所に集まったみなさんからは「○ごと大作戦」への期待や課題についての意見もありました。木曽南自治会副会長の小野さんは「自治会の予算が厳しい中、4分の1の自己資金が必要となると、なかなか新しいことができない」と指摘します。今回、水かけ祭りの準備を共同で進めていた木曽上宿町内会会長の石川さんは「『水かけ祭り』を市役所のホームページで調べても出てこない。庁舎や市民センターなどにポスターを貼ったり、チラシを置いたり、市としてもPRにもっと力を入れてみては」と話します。

木曽南自治会副会長 的場さん
木曽南自治会副会長 的場さん

 今後に向け、木曽南自治会副会長の的場さんは「今回は残念だったけど、一戸会長が一人でがんばっていたので、次はしっかりサポートしてリベンジしたい」といい、土屋さんも「次はみんなで共有して、みんなでやろう」と力を込めました。一戸さんは「ただの自治会のイベントではなく、『まちだ○ごと大作戦』だというと子供たちが喜ぶ。世代を超えて楽しめるイベントにして、木曽南から他の地域に発信し、広げていければ」と次回への決意を語りました。

「水かけ祭り」実現に尽力された木曽南自治会や青少年健全育成地区委員会など地元のみなさん
「水かけ祭り」実現に尽力された木曽南自治会や青少年健全育成地区委員会など地元のみなさん

▶︎ 関連作戦 町田木曽水かけ祭り

最新記事

アーカイブ