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イベントレポート

まちだ○ごと大作戦作戦会議 前編 音楽を活用したまちづくり

 まちだ○ごと大作戦の理解を深め、企画づくりや仲間づくりにつなげてもらうことを目的とした「作戦会議」が8月4日、市庁舎で開かれました。
 NPO法人市民プロデュース 平田隆之さんをファシリテーターとして、今回は、株式会社ヤマハミュージックジャパンでおとまちプロデューサーとして活躍されている佐藤雅樹さんと大正大学地域構想研究所教授で観光地域づくりに詳しい清水愼一さんを講師にワークショップが行われました。
 前編は佐藤さんの音楽を活用したまちづくりを紹介します。

▶︎「後編 観光地域づくりを考える」はこちら

 佐藤さんは、インテリアや環境音(電車の発車音等の日常の中の音)のデザインなどを経て、2009年から、音楽の力で、地域で多くの人々が交流するまちづくりを目指す「音楽の街づくり “おとまち”」を推進。「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」(仙台市)や「渋谷ズンチャカ!」(東京都渋谷区)など市民がつくる音楽フェスティバルでの地域活性化を行っています。

佐藤雅樹さん
佐藤雅樹さん(株式会社ヤマハミュージックジャパン おとまちプロデューサー)

◆音楽でまちを元気に

 佐藤さんは、まちの活性化に音楽がどう役立つのかをテーマに語りました。
 まず、まちづくりに必要なものとして「物的資本(フィジカルキャピタル、建物など)」「人的資本(ヒューマンキャピタル)」「社会関係資本(ソーシャルキャピタル)」の三つを挙げ、「(作戦会議で)こうして集まっていることが既に価値がある。ネットワークが広がることが社会で一番大事だということを知ると、説明や仲間集めの武器になる。○ごと大作戦でやろうとしている継続性や、人々とのつながり、ワクワク感というのはソーシャルキャピタルに集約される。それがつながると、地域の資本になっていく」と語りました。
 そして、音楽は社会関係資本の創出ができるとし、「地域に楽団をつくれば、文化や歴史、観光に組み合わせていける。音楽をツールとして、人材育成までできる。社会課題、地域を元気にしたり、地域の価値をつくったりできる」と話しました。

 佐藤さんが取り組む「おとまち」での成功のカギを「市民だけではなかなかやりきれない。行政がサポートできるのは、場所の提供や相談に乗ったりすることで、企業を巻き込むのも大事。それぞれの持っているリソースや価値をうまく組み合わせることで新たな取り組みにつなげることができる」と語ります。「最初は自治体、企業の助成金といったスポンサードが必要だったが、そのパワーをうまく市民に伝えていって、市民の力で自立することを目指した。そして、実際に市民の力で回せるように成熟してきた」という。

◆人材育成、文化創造、地域経済への展開も

「『市民音楽祭』を作るには、核になるものが必要で、町田市なら音楽経験のある人も多いと思うので、そういう人に参加してもらうために、参加型のイベントをつくり、音楽祭につなげていくのもいい。コンセプトを詰め込んだゼロ回をやって、目標値をはっきりさせ、継続するためのビジョンがあれば、企業も協力しやすい。協力のコミットは市長や議員も納得感のあるものにする。そういう意味での政治の力を使えるコンセプトづくりが大事。また、音楽の力で人材育成をして、文化創造につなげるといった切り口で地域の承認を得ていくことが大事だ」とアドバイスしてくれました。

 また、イベントを継続するための経済的な自立の方法についての質問に「楽しく音楽でつながって、プロジェクトを進めると達成感もあるし、友達もできるが、マネタイズが難しい。仮想通貨を管理する基盤技術「ブロックチェーン」などの新たな技術を活用して、わずかな金額でいいからカンパするということができるのではないか。簡単で、音楽で“幸せを生み出す活動”にブロックチェーンを活用する、地域通貨を使った取り組みもいいのではないか」と斬新なアイデアも紹介しました。

 その後、参加者がグループに分かれ、「市民音楽祭」「地域経済」「市民参加型イベント」などのテーマに分かれ、ワークショップが行われ、佐藤さんの「おとまち」での経験を聞きながら、熱心な話し合いが行われました。

ワークショップで発表中の参加者
ワークショップで発表中の参加者
ワークショップで発表中の参加者
ワークショップで発表中の参加者

◆11月にも「作戦会議」を開催

 11月8日(木)の午前10時から玉川学園コミュニティセンターで、11月10日(土)の午後1時からは町田パリオ4Fで、〇ごと大作戦「作戦会議」を開催します。
 10日の町田パリオで行う作戦会議は、アートプロデューサーであり一般社団法人ノマドプロダクション代表理事の橋本誠氏を講師としてお招きし、「◯◯×アートのススメ〜企画と実践のポイント〜」というテーマで講演とワークショップを行います。まちなかの広場・公共施設・商業施設などの美術館以外の環境におけるアート、まちづくり・食・福祉・教育など他分野の魅力や課題に寄り添うアートなど、◯◯×アートの活動の魅力や可能性について、事例を交えながら紹介します。
 提案をしたい、一緒に取り組む仲間をつくりたい、誰かの取り組みをサポートしたいなど、大作戦に関わりたいと考えている方は、どなたでもご参加いただけます。申し込みは10月3日正午から電話(042-724-5656、午前7時~午後7時)、またはイベント申込みシステム(玉川学園の回町田パリオの回、24時間受付)で受け付けます。

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